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100万回生きたねこ/佐野陽子

100万回生きたねこ

100万年も しなない ねこが いました。
100万回も しんで 100万回も いきたのです。

作・絵:佐野陽子 出版社:講談社 発行日:1977.10

自分が一番大事だったねこが見つけた、自分より大切なもの。
初版以降いまだにベストセラーになっている名作絵本です。

100万人の 人が、そのねこを かわいがり
100万人の 人が、そのねこが しんだとき なきました。
ねこは、1回も なきませんでした。


ねこは、ある時は王さまの、ある時はサーカスの手品つかいの、またある時は年老いたおばあさんのねこでした。
ねこは、王さまも 手品つかいも おばあさんも大嫌いでした。
ねこが死ぬ度に飼い主は泣いて悲しみます。しかし ねこは死ぬのなんか平気でした。
なんとも可愛げがなく、傲慢でふてぶてしいねこです。




あるとき、ねこは のらねこになり、初めて自分の為のねこになります。
どんなめすねこも ねこのおよめさんになりたがりましたが、たった1匹だけ、ねこに見向きもしない 白い美しいねこがいました。
ねこは自分に振り向かない白いねこに惹かれます。

「おれは100万回もしんだんだぜ!」と自慢しても 白いねこは
「そう。」と答えるだけ。
宙返りしてみせてもそっけない態度は変わりません。
ある日ねこは「おれは100万回も…」というのをやめて、代わりに
「そばに いても いいかい。」とたずねます。白いねこは、
「ええ。」と答えました。
そうして 自分が一番好きだったねこに、自分より好きで大切なものができます。
どの飼い主との人生にも執着しなかったねこが、白いねことは 一緒にいつまでも生きていたい と思いました。

ある日、白いねこは、ねこの となりで、しずかに うごかなく なっていました。
ねこは、はじめて なきました。
夜になって、朝になって、また 夜になって、朝になって、ねこは 100万回も なきました。


0001.jpg

白いねこがしんだ時のねこの絵がとても印象的です。
動かなくなった白いねこを抱えたまま泣いている姿を見ると
涙がでてきます。

やがてねこは泣きやみ そして動かなくなります。
白いねこの隣で しずかに。

そしてもう決して 生きかえることはありませんでした。

短い文章ですが、考えさせられる事が沢山ある絵本です。

生きることの喜びを知らないねこは、死ぬことも悲しくなかった。
愛することを知らないねこは 悲しみというものを知らなかったから。
しかし 白いねこを失って初めて 愛するものを失う悲しみを知り泣くのです。

初めて自分のためのねこになり、初めて自分から誰かを愛したねこは
初めて 本当に生きていたのだろう。
だから もう 生まれ変わる必要はなかったのかな。

大切なのは どれだけ愛されてるかではなく、どれだけ愛しているか。
自分の心が、どれだけそう感じているか。
漠然とした感覚でしかないけど、この絵本を読んでそんな事を思いました。

ぜひ1度読んでみてください。
そして 何か感じるものがあったなら、あなたの大切な人にも
読んであげてほしいと思います。



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テーマ:絵本 - ジャンル:本・雑誌

コメント

履歴から訪問しました!

はじめまして。i-260
訪問履歴から遊びに来ました。
ぜひカオリさんに「100万回生きたねこ」を書いてほしいな
と思っていたところだったので、うれしい!
この絵本、ちょうど結婚が決まる直前、
ああ、この人はきっとこのねこのように泣いてくれるに違いない。
と泣きながら読んだ思い出があります。
私は絵本は大人になってから読み始めました。
なのでカオリさんのブログ、今後も楽しみにしてます。
ぜひ、リンク&トラックバックさせてください。i-185
リクエストも!
マリーホール・エッツの「わたしとあそんで」、「もりのなか」も
ぜひいつか書いてくださいね。
お願いばっかりですいません。i-178

  • 2006/03/25(土) 17:23:12 |
  • URL |
  • imuyam a #-
  • [ 編集 ]

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