大人の絵本

大人のあなたに読んでほしい。 オススメ絵本。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ちびくろ さんぼ/ヘレン・バンナーマン

ちびくろさんぼ

ぐるぐる ぐるぐる まわってるうちに、とうとう、みんな どろどろに とけてしまいました。
作:ヘレン・バンナーマン 絵:フランク・ドビアス 訳:光吉夏弥 出版社:瑞雲社 発行日:2005.04

長い間絶版となっていた幻のベストセラーがついに復刊!
ちびくろさんぼは ちいさな かわいい くろいおとこのこ。ちびくろさんぼは あかい うわぎと あおい ずぼんに、むらさきいろの くつをはいて、みどりの かさをさして じゃんぐるへ さんぽにでかけました・・・

懐かしい絵と文章が帰ってきました。



「ちびくろさんぼ」は、英国人女性ヘレン・バンナーマンの絵本が原作。

日本では岩波書店が1953年に発売(フランク・ドビアス絵、光吉夏弥訳)
その後20社余りから約50点が出版され、子供たちに親しまれる
ベストセラーとなった。

しかし黒人に対する人種差別だ!という世論が高まり
1988年に絶版となりました。

本屋さんから ちびくろさんぼ が消えて17年・・・

絵本といえば ちびくろさんぼ という時代に育った私としては
ちびくろさんぼを知らない子供たちに軽く衝撃を受けました。
トラたちが やしの木の周りをぐるぐる回ってとけてバターになってしまう場面なんか、ドキドキしながら読んだのに。

トラがとけてバターになっちゃうなんて!

こんな奇想天外な発想のおもしろい絵本があるのに読めないなんて
今の子はかわいそうだ・・・と思ってました。


ホットケーキを
おかあさんの まんぼは 27まい
おとうさんの じゃんぼは 55まい
そして ちびくろさんぼは なんと 169まいも たべました!



山積みになったホットケーキのイラストがとても美味しそうだった☆

このシーンに黒人差別なんて感じたことなかったけどな・・・。


ひねくれものの大人の意見が、無垢な子供の表現の自由を奪い
黒人を差別するという事実を教え、
ふれてはいけない物のように扱うことを教え、
そうすることで 子供を、黒人を、守った気でいたんだね。

その間違いに気付き、復刊の決心をした瑞雲社はエライ!

17年ぶりの旧友との再会を、是非楽しんでみてください♪



こちらは原作です。小さいです(;^_^A


スポンサーサイト

テーマ:オススメの本 - ジャンル:本・雑誌

OLIVIA/イアン・ファルコナー

OLIVIA

ほんとに、あなたにはへとへとよ。
でも、なんてったって愛してるからね。

作:イアン・ファルコナー 絵:イアン・ファルコナー 訳:谷川俊太郎 出版社:あすなろ書房 出版日:2001.11

オリビアは何でも上手なこぶたの女の子。
周りの人だけでなく自分自身もへとへとにするのが得意。服を着るのも全部試さないと気がすまないし、美術館で絵を見たらさっそくそれをまねて部屋中に絵を描き、かあさんをあきれさせてしまう。
かあさんはいつもへとへとだけど、そんなオリビアが大好き!




無邪気でいたずら好きのオリビアにきっと夢中になります!


作者のイアン・ファルコナーはニューヨーク在住の画家兼イラストレーターで、雑誌New Yorkerの表紙を幾度となく手がけている人です。

オリビアのイラストは基本的にモノクロームで木炭で描かれています。
そのため、そのやわらかい黒と直線的じゃないラインに温もりを感じます。
ところどころが赤い絵の具で彩られていてその赤と黒のコントラストが
また美しく さすがはデザイナー! というかんじです。

洗練されたイラストは子供だけでなく大人も楽しめるものです。


英語版でも充分楽しめますが(イラストだけでお話が推測できます)
オリビアちゃんのはちゃめちゃぶりと愛くるしさを楽しみたいなら
やっぱり日本語訳の方をおすすめします!

出てよかった日本語訳!(笑)


↓オリビアと一緒に数字を学べるのもあります。



テーマ:オススメの本の紹介 - ジャンル:本・雑誌

葉っぱのフレディ/レオ・バスカーリア

葉っぱのフレディ -いのちの旅-

いつかは死ぬさ。でも”いのち”は永遠に生きているのだよ。作:レオ・バスカーリア 絵:島田光雄 訳:みらいみな 出版社:童話屋 発行日:1988.10.22

大きな木に生まれた1枚の葉っぱフレディのお話。
親友のダニエルから様々なことを学びフレディは成長していきます。春をすごし夏が過ぎて秋になろうとした時、フレディは「死」というものに直面します・・・



死というものを扱った絵本です。

でも絶望とか悲しみとかじゃなくむしろ希望を感じられる作品です。

「ねえ ダニエル。ぼくは生まれてきてよかったのだ
ろうか。」とフレディはたずねました。
ダニエルは深くうなずきました。
「ぼくらは 春から冬までの間 ほんとうによく働い
たし よく遊んだね。まわりには月や太陽や星がいた。
雨や風もいた。人間に木かげを作ったり 秋には鮮や
かに紅葉してみんなの目を楽しませたりもしたよね。
それはどんなに 楽しかったことだろう。
それはどんなに 幸せだったことだろう。」




子供の頃は理解できなかったこの絵本がホントに言いたいコトを
今なら理解出来る気がする。

子供のころはこの本を読んで
「葉っぱたちもお話してるのかな~」とか
「風がふくと葉っぱは嬉しいんだ~」とか
そんな感想を持ったように思います(; ̄ー ̄A

この頃は、なにか漠然とした いのち というものを
感じれたらそれでいいんだと思います。


絵本の奥が深いところは、改めて読み返した時
新たな発見があるというところです。
前は気付かなかった物語の本質とか、作者がホントに言いたい事、
見落としていた美しい言葉の数々・・・

この本は賛否両論で、死を美化しすぎているとか言う人もいるけど
私は、美化と感じるのは比喩表現を多く使ってるからそう感じるだけで
ストレートに表現するのと比喩で表現するのと
実際言いたい事は同じなんだと思います。
決して美化しているわけではないのです。

そして、この絵本のホントのテーマは「死ぬ」ということではなく
「生きる」ということだと思います。

その最終地点に死があるだけで、それは別に驚嘆するほどの事ではなく
必然の事実なのです。

フレディが自分の一生に価値を見出したように
私も私の人生をしっかり生きていきたいな。


テーマ:オススメの本の紹介 - ジャンル:本・雑誌

はらぺこあおむし/エリック=カール

はらぺこあおむし

げつようびに りんごをひとつたべました。
かようびには なしをふたつたべました。
作:エリック・カール 絵:エリック・カール 訳:もり ひさし 出版社:偕成社 出版日:1976.05

日曜日にたまごからかえったあおむしはおなかがペコペコ!
なにか食べ物はないかな~と探しに出かけます。
くいしんぼうのあおむしは食べても食べてもおなかいっぱいになりません。そしてとうとう土曜日に・・・




鮮やかな色彩とワクワクするストーリー。
そして一番の魅力は穴の空いた本の構成です!

りんご、なし、チョコレートにアイスにチーズ・・・

あおむしが食べた後にはどんどん穴が空いていきます。
子供の好奇心を掻き立てる要素満載のこの本は
大人が読んでも楽しいものです☆

ほとんどの人が小さい頃1回は読んだ事があるのではないでしょうか。
改めて読み返してみると小さい頃の素直な気持ちが甦ってきます。
(今は素直じゃないのか!?というツッコミはおいといて(;^_^A)


この本はイラストデザインとしても完成度の高い作品だと思います。
はらぺこあおむしのイラストが大好きなんです。

好きが高じてこんなモノ買っちゃいました。

harapekoaomushi.jpg

はらぺこあおむしトランプです(*^.^*)

数の分だけくだものが描いてあったりしてすっごくカワイイ♪

ジョーカーはあおむしがさなぎになった時の絵なんだけど
友達はそれを見て
「コレ、う○こ?」
と言っていました*(/>.<)/
違うから!!さなぎだから!!ほんとイタイ、この子・・・(笑)



はらぺこあおむしの絵本もオススメだけど
ゲームしながらイラストを楽しめるトランプもオススメです。


エリック・カールの絵本は他にもステキなものが沢山あります。
ここでも後々紹介していきたいと思います。

パパ、お月さまとって!


テーマ:オススメの本 - ジャンル:本・雑誌

Little Tern/作ブルック・ニューマン 絵リサ・ダークス

Little Tern

ぼくは再び空を飛んだ!
作:ブルックニューマン 絵:リサ・ダークス 訳:五木寛之 出版社:集英社 発行日:2001.11.13

これは1羽のリトル・ターン(コアジサシ)の物語です。
飛ぶ為に生まれ、生涯のほとんどを空で過ごすリトル・ターン。
それがある日突然飛べなくなってしまったら!?
飛べなくなった彼が見たものは・・・。

透明感のある水彩画と共に語られるリトル・ターンの自分探しの旅。



自分に自信を失った時に是非読んでほしい。


この本、実は内容知らずにジャケ買いしたものだったんだけど
予想以上に内容がよくて、今ではかなりお気に入りです♪

物語もだけど、なんと言っても挿絵がとてもキレイです。

海と空のブルーとか、もう絶妙!
リトル・ターンが飛んでるシーンの空なんか
空気感とスピード感がすごく伝わってきます。
あと、霧が立ち込めた朝の海岸で消えて行った友人を待つ場面では
灰色一色で描かれた海岸と鳥のシルエットから彼の不安や悲しみや
迷いがひしひしと伝わってきます。

リトル・ターンとゴールド・クラブとの異端の友情も物語の要です。

普通とか普通でないとかいう見方にとらわれている限り、普通でないものは普通じゃないんだ。



自分って何なんだろうって思ったり、自信を失った時に

読んでほしい。

失ったからこそ見えてくるモノもある。

悩んだ時間は無駄じゃないんだよ。

テーマ:私のおすすめ - ジャンル:ブログ

父は空 母は大地/Chief Seattle's Speech 1854

父は空 母は大地

大地は わたしたちに属しているのではない。
わたしたちが 大地に属しているのだ。

作:--- 訳:寮美智子 出版社:パロル社 発行日:2002.11.1

1854年、長い戦いの末にアメリカは先住民から土地を勝ち取りました。
これは居住地を与えると申し出たアメリカの大統領に、先住民のシアトル首長が宛てたメッセージです。
大地を愛で 人と大地との根源的な関わりを説くシアトル首長の言葉は、多くの人々の心を打ち 今もなお語り継がれています。




現在のアメリカのシアトルという地名はシアトル首長からきています。
シアトル首長の言葉は語り継がれるうちに、ある部分は削られ、
またある部分は付け足され、数十通りのバージョンが生まれました。

この本はその中でも「人と大地の関わり」に重点を置いて編集された
ものです。


この本、対訳版なので日本語と英語が載っています。

日本語もいいけどこの英語がまたいいんです!
シンプルで洗礼された表現。

小さい子供に読んで聞かせる時のリズムを感じます。

どうしたら 空が買えるというのだろう?
そして 大地を。
わたしには わからない。
風の匂いや 水のきらめきを
あなたはいったい
どうやって買おうというのだろう?



How can you buy or sell the sky,
the warmth of the land?
The idea is strange to us.
If we do not own the freshness of the air
and the sparkle of the water,
how can you buy them?




↓対訳版ではないタイプのものもあります。



...が、英語の響きを楽しんでほしいのと、絵本のイラストがあんまりかわいくないので、

私は対訳版の方がおすすめです。





テーマ:★★おすすめ♪★★ - ジャンル:ブログ

絵のない絵本/アンデルセン

絵のない絵本

貧しい画家のもとに毎夜月が訪れて語りかけます。
さあ、絵にしてごらん。私が見てきたものを・・・
作:ハンス・クリスチャン アンデルセン 訳:山野辺 五十鈴 出版社:集英社文庫 発行日:1991.11

毎晩月が語る物語を集めた短編集です。
ある晩はインドのガンジス河のほとりで、ある晩はローマの宮殿の廃墟で、またある晩はコペンハーゲンの小さな家の窓で起こった出来事を美しい風景描写と共に語ります。そこで起こる人々の祈りや葛藤や苦しみを、月は見てきたままに画家に話して聞かせます。


女の子はお祈りを声にだしました。でもお母さんがお祈りの途中でやめさせます。『どうしたの』お母さんは聞きました。『日々のパンってところで、聞こえなかったけど何か言ったわね。なんて言ってるのかいいなさい』小さい女の子は答えず、お母さんの顔をじっと困ったように見ています。
『日々のパンのあとになんていってるの?』
『おかあさん、怒らないでね。ただ、それにバターもたっぷり付けてねって言っただけなの』



心に響くお話がいっぱいです。

私のこだわりは、訳!!
この本っていろんな人が訳してて、訳者によってずいぶん印象が違うんです。

オススメ訳の本はコレ⇒絵のない絵本


違う訳者のも読んでみたけど、イマイチ感情移入出来ないのもあり。

いまどきこんな表現使わないよ!と思ったり・・・。
どれとは言いませんが(;^_^A

あとタイトルに「絵本」とあるけど、実際には絵本じゃありません!
短編集というか、童話詩?
第一夜から第三十三夜まであります。

一夜が大体1~2ページと短めですのでちょっと時間が空いた時
などに読めちゃう量です。

この本を読んだのは18歳くらいの時だったかな~。
短編だし薄いし、あっという間に読んじゃいました。
初めて読んでからはや○年・・・。何度読み返したかわかりません。


最近残酷な事件や戦争があったり、犯罪の低年齢化が進んで
子供が親を殺したり 親が子供を虐待したり
未来に希望を持てなくて自殺する人が年々増えたり・・・

そんなニュースばっかでイヤになってしまう。

人ってやっぱり愚かなのかなとか、時代のせいなのかなとかイロイロ
考えては切なくなってしまうのです。

そんな時に読みたい本なんだよね。

人は愚かだけどやっぱり美しいって思う。
ジーンとして涙が出てきます。


月が語るお話は遠い昔の出来事だったりほんの数分の出来事だったり
するけど、それがまた読者の想像力をかきたてます。

美しい描写で鮮やかに場面を想像させるあたり
ある意味絵本なのかもしれないですね。



テーマ:★★おすすめ♪★★ - ジャンル:ブログ

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。