大人の絵本

大人のあなたに読んでほしい。 オススメ絵本。

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The Giving Tree/シェル・シルヴァスタイン

The Giving Tree/おおきな木

Once there was a tree...
and she loved a little boy.

作:Shel Silverstein 絵:Shel Silverstein 出版社:Harpercollins Childrens Books 発行日:2003.04

大好きな男の子に彼の望むものを与え続ける木のお話です。



あるところに1本の木がありました。
彼女には大好きな小さな男の子がいました。
男の子は毎日彼女を訪れました。そして、彼女の幹に登ったり、枝にぶらさがったり、かくれんぼをしたりして遊びました。
男の子は彼女が大好きでした。
彼女は幸せでした。

しかし時が経ち 男の子は成長します…。

木の木陰で遊び、葉っぱで王冠を作り、りんごを食べて過ごすだけで幸せだった男の子は 変わってしまいます。

木陰や葉っぱやりんごでは 幸せになれなくなってしまいました。

木は独りになります…。

Then one day the boy come to the tree and the tree said,
"Come,Boy,Come and climb up my trunk and swing from my branches and eat apples and play in my shade and be happy."
"I am too big to climb and play."said the boy.


彼はお金を欲しがります。
しかし彼女は持っていません。代わりに彼女のりんごを街へ持っていって売るように言います。
男の子はりんごを取って運んでいきました。

彼女はそれで幸せでした。


ある日、とても久しぶりに男の子が戻ってきて 言います。

"I want a house to keep me warm."
"Can you give me a house?"


彼女は家なんて持っていません。代わりに彼女の枝を切って家を建てるように言います。


ある日、また男の子は戻ってきて今度はボートが欲しいんだと言います。
しかし彼女は持っていません。
代わりに幹を切ってボートを作るようにいいます。
男の子は彼女のほとんどを切り取り持ち去りました。

切り株だけになった彼女の姿が痛々しい。

彼女は幸せだったけど… 本当は違いました。



最後には与える物が何もなくなりました。
木は何もあげられないと悲しみます。
しかし 年老いた男の子は何もいらないと答えます。
ただ 静かな所で 座って休みたいんだ と。

それなら、私の古びた切り株がちょうどいい。
おいで、ぼうや。ここでお休み。

And tree was happy.




与えるだけだった木。
叱ることも、諭すこともしなかった木。

それが良いか悪いか意見は分かれるかもしれないけど、

それよりも、彼女の気持ちを思うと涙が出てきます。

与えるだけでいつも幸せだったわけじゃない。

それでもまた次に男の子が訪れた時

おいで。幹に登り、そして木陰で遊びなさい。と言える強さ。

なんか母親みたいだ と思いました。


シンプルな絵と文が魅力の絵本です。
子供に というよりは少し大人向けの絵本だと思います。
日本語版もあります。

おおきな木
作:Shel Silverstein 訳:ほんだきんいちろう 出版社:篠崎書林 発行日:1976






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テーマ:絵本 - ジャンル:本・雑誌

100万回生きたねこ/佐野陽子

100万回生きたねこ

100万年も しなない ねこが いました。
100万回も しんで 100万回も いきたのです。

作・絵:佐野陽子 出版社:講談社 発行日:1977.10

自分が一番大事だったねこが見つけた、自分より大切なもの。
初版以降いまだにベストセラーになっている名作絵本です。

100万人の 人が、そのねこを かわいがり
100万人の 人が、そのねこが しんだとき なきました。
ねこは、1回も なきませんでした。


ねこは、ある時は王さまの、ある時はサーカスの手品つかいの、またある時は年老いたおばあさんのねこでした。
ねこは、王さまも 手品つかいも おばあさんも大嫌いでした。
ねこが死ぬ度に飼い主は泣いて悲しみます。しかし ねこは死ぬのなんか平気でした。
なんとも可愛げがなく、傲慢でふてぶてしいねこです。




あるとき、ねこは のらねこになり、初めて自分の為のねこになります。
どんなめすねこも ねこのおよめさんになりたがりましたが、たった1匹だけ、ねこに見向きもしない 白い美しいねこがいました。
ねこは自分に振り向かない白いねこに惹かれます。

「おれは100万回もしんだんだぜ!」と自慢しても 白いねこは
「そう。」と答えるだけ。
宙返りしてみせてもそっけない態度は変わりません。
ある日ねこは「おれは100万回も…」というのをやめて、代わりに
「そばに いても いいかい。」とたずねます。白いねこは、
「ええ。」と答えました。
そうして 自分が一番好きだったねこに、自分より好きで大切なものができます。
どの飼い主との人生にも執着しなかったねこが、白いねことは 一緒にいつまでも生きていたい と思いました。

ある日、白いねこは、ねこの となりで、しずかに うごかなく なっていました。
ねこは、はじめて なきました。
夜になって、朝になって、また 夜になって、朝になって、ねこは 100万回も なきました。


0001.jpg

白いねこがしんだ時のねこの絵がとても印象的です。
動かなくなった白いねこを抱えたまま泣いている姿を見ると
涙がでてきます。

やがてねこは泣きやみ そして動かなくなります。
白いねこの隣で しずかに。

そしてもう決して 生きかえることはありませんでした。

短い文章ですが、考えさせられる事が沢山ある絵本です。

生きることの喜びを知らないねこは、死ぬことも悲しくなかった。
愛することを知らないねこは 悲しみというものを知らなかったから。
しかし 白いねこを失って初めて 愛するものを失う悲しみを知り泣くのです。

初めて自分のためのねこになり、初めて自分から誰かを愛したねこは
初めて 本当に生きていたのだろう。
だから もう 生まれ変わる必要はなかったのかな。

大切なのは どれだけ愛されてるかではなく、どれだけ愛しているか。
自分の心が、どれだけそう感じているか。
漠然とした感覚でしかないけど、この絵本を読んでそんな事を思いました。

ぜひ1度読んでみてください。
そして 何か感じるものがあったなら、あなたの大切な人にも
読んであげてほしいと思います。



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